CMディレクター・樽见の初监督作、映画『光の雨』のメイキングを担当することになった若手映画监督・阿南。彼はキャスティングされた若手俳优たちにインタビューを试みるが、彼らは映画の中で描かれようとしている30年前に事件を引き起こした同年代の若者の心理に、戸惑いを隠しきれない。30年前の事件、それは、革命共闘が武力闘争を押し进めようとして、赤色パルチザンと统一党连合パルチザンを结成したことから、総括援助の名の下に行われた同志によるリンチ杀人のことだ。スタジオでの撮影を终え、雪山のロケに出発する樽见组。ところが、その途中で监督が蒸発してしまい、撮影は中断を余仪なくされてしまう。その后、樽见と秘かに接触を试みた阿南は、彼が学生运动から逃げ出した负い目を今も引きずっていることを知る。そして、「『光の雨』を撮る资格が自分にはない」と呟き、カット割りがされた台本を置いて再び消えた樽见に代わってメガホンを取ることを决意した彼は、无事、映画を完成させるのであった。