毛利修三は自由労働者で仅かな稼ぎでようやく妻と子供二人を养っていたが、、大家から立ち退きを迫られ、妻と子供を田舎へかえし自分は木赁宿で寝泊まりすることにした。しかしようやくある町工场で旋盘工に雇われることに话がきまり、给料日までの食いしのぎの金は、亲切な秋山婆さんが、戦灾者寮の连中から集めてくれたが、その夜同宿の花村からすすめられた酒に寄って寝た间に谁かに盗まれてしまった。おまけに给料の前借りを頼んだことから、町工场の口もふいになった。途方にくれて、つい花村にすすめられ、铅管切り取りの手伝いをして留置场にほうり込まれ、そこで田舎から无赁乗车で东京へ出て来ようとして留置されていた妻子と一绪になった。一绪に釈放されたが、どうする当てもなく、花村から贳った仅かな分け前を持って一日游园地へ游びに行き一家心中を计ろうとしたが、子供の雄一が池へはまって溺れようとしたとき毛利はやはりとび込んでこれを救わずにはいられなかった。やっぱり生命は贵いものだった。その翌日から毛利の悲壮な决意を持った颜が、再び职安の窓口へ现れるようになった。